史上最大の犠牲者3000万人の独ソ戦。死ぬまで行進 ③-3

前線のソ連将兵の蛮行も、その残虐さに引けを取るものではなかった。ソ連将兵は敵意と復讐心のままに、略奪や暴行を繰り広げたのである。

ソ連軍の政治教育機関は、そうした行為を抑制するどころか、むしろ煽りました。ソ連軍機関紙『赤い星』にはこのように書かれています。

『もし、あなたがドイツ人一人を殺したら、つぎの一人を殺せ。ドイツ人の死体に勝る楽しみはないのだ』」

やられたらやり返す、そこにあるのは、剥き出しの憎悪だ。ソ連青年将校が見た戦場の証言を聞こう。

「女たち、母親やその子たちが、道路の左右に横たわっていた。それぞれの前に、ズボンを下げた兵隊の群れが騒々しく立っていた」「血を流し、意識を失った女たちを一ヵ所に寄せ集めた。そして、わが兵士たちは、子を守ろうとする女たちを撃ち殺した」

戦争はここまで人間を残虐にさせるのだ。